ビクトル・エリセ 3つの映画と1つの講座

ジグシアターの3周年としてお届けしているビクトル・エリセ監督の特集上映。8月24日〜9月2日までの6日間は、31年ぶりの新作となる『瞳をとじて』を上映します。

濱口竜介監督はジグシアターでのレクチャーで、「『瞳をとじて』はこれまでのエリセ像を求めて観ると少し驚くかもしれない」とお話しされていました。『ミツバチのささやき』や『エル・スール』にあったあの寡黙さではなく、「おしゃべりで、ユーモラスで、情熱的なエリセ」がそこにあるからだと。けれど、この作品にも同じく『ミツバチのささやき』や『エル・スール』のような「見つめること」の力が強く作動しています。だから『瞳をとじて』を観るときには「字幕を見たらできるだけ早く、俳優たちの表情に視線を戻すことをおすすめします」と。

映画の魔力に触れるために、ぜひ目と耳を澄まし『瞳をとじて』を見つめてください。

 

瞳をとじて
Cerrar los ojos

映画『別れのまなざし』の撮影中、主演俳優フリオ・アレナスが失踪した。それから22年、当時の映画監督でありフリオの親友でもあったミゲルは かつての人気俳優失踪事件の謎を追うTV番組から証言者として出演 依頼を受ける。取材協力するミゲルだったが次第にフリオと過ごした青春 時代を、そして自らの半生を追想していく。そして番組終了後、一通の思わぬ情報が寄せられた。「フリオによく似た男が海辺の施設にいる」――。

監督・脚本:ビクトル・エリセ 出演:マノロ・ソロ、ホセ・コロナド、アナ・トレント 2023年|スペイン|169分|カラー|ビスタ|4K 5.1chデジタル|字幕翻訳:原田りえ

© 2023 La Mirada del Adiós A.I.E, Tandem Films S.L., Nautilus Films S.L., Pecado Films S.L., Pampa Films S.A.

上映スケジュール・予約はこちら

【上映期間】

8/24(土)、25(日)、28(水)、31(土)、9/1(日)、2(月)の6日間

【料金】

一般・シニア   1,800円
25歳以下      1,300円
18歳以下      500円
早期夜割     1,300円
同作品リピート割 1,000円
福祉手帳割(介助者1名まで割引適用)1,000円

【上映時間】

169分(2時間49分)

【公式サイト】

『瞳をとじて』
https://gaga.ne.jp/close-your-eyes/