『街は誰のもの?』は阿部航太監督による、南米のグラフィティアーティストやスケーターを追ったドキュメンタリー映画です。上映後には監督の阿部航太さん、映画研究家の盛田茂さんをお招きし、汽水空港のモリテツヤ、jig theaterの柴田柴田修兵がトークを行います。

道に面した民家の壁をイリーガルなキャンバスと捉えグラフィティを描くアーティストたち。それは街の景観を損ねているのだろうか。それとも彩りを加えることで街に豊かさをもたらしているのか。観る人の立場によって捉え方は変わる。描かれたグラフィティ、意図された用途を超えて街を遊ぶスケーター。確かなことは街には一人一人異なる個人が暮らしているということ。そして街は人々の息遣いと振る舞いで出来ている。さて、果たして街は「誰」のものだろう?

映画鑑賞後のトークでは、都市/田舎、ストリート/公共、リーガル/イリーガル、いま/むかし、ユース/エージド、土着/外来、建築、景観、空間、身体、所有、DIY、移住、ブラジル、アジア、日本、鳥取、などなど様々なお話が展開されることと思います。

皆さま、どうぞお楽しみに!

 


 

[Official introduction]
“存在したかったんだ。この街に存在したかったんだ。”
グラフィテイロ(グラフィティアーティストの現地での呼称)がつぶやく背景に広がるのは、南米一の大都市サン・パウロ。そこには多様なルーツ、カルチャーが混沌とするブラジル特有の都市の姿があった。東京でグラフィックデザイナーとして活動する阿部航太が、2018—19のブラジル滞在で体感した「街」。そこには歪んだ社会に抗いながら、混沌の波を巧みに乗りこなすグラフィテイロ、スケーター、そして街を歩き、座り込み、踊り明かす人々がいた。イリーガルな表現活動から日常生活まで、地続きに営まれるその風景は、私たちが知っている街の姿を痛快に批判しているように思えた。ブラジルの4都市を巡り、路上から投げかけられた一つの問いへの答えを追うストリート・ドキュメンタリー。

 

 


 

監督・撮影・編集:阿部航太
整音:鈴木万里
出演:エニーボ、チアゴ・アルヴィン、オドルス、中川敦夫、ピア
2021年/日本/98分/原題:De quem é a cidade?/配給・制作・宣伝:Trash Talk Club

上映スケジュール・予約はこちら

【上映期間】

2022.6.4(土)

【料金】

一般・シニア  2,000円
25歳以下    1,500円
上映料にトークの観覧が含まれます。10:00と13:00のどちらの上映をご覧いただいても15:00からのトークに参加していただけます。

【上映時間】

98分(1時間38分)
各回30分前に開場します

【公式サイト】

https://machidare.com